意思決定支援

意思を育み、意思をくみ取る実践

利用者自治会活動・本人活動

 36年前から事業所ごとに利用者自治会を立ち上げて、年度ごとに立候補者を募り利用者全員による選挙で会長はじめ役員を選出する取り組みを行い、平成18年度からは施設の垣根を越えて法人全体での本人活動を行っています。

 この活動では、利用者自治会役員と施設の管理者等が話し合う場を月一回程度設け、利用者自治会から施設側への要望のみならず、施設側から利用者自治会への要望も意見交換されます。また、人権擁護のために利用者自治会と職員とのコラボレーション活動もあります。これは、差別解消法などの法制度や障害基礎年金など生活する上でのさまざまなテーマを利用者と職員がともに学ぶ場を設けて、分かりやすい資料や映像などによる情報提供を行ったり、利用者と支援者がグループワークを行ったりします。

 これらは、知的障害のある方々の意思形成や意思表出の支援を基本とした意思決定支援の取り組みの一環であり、知的障害者への重要な合理的配慮、及び人権擁護のための支援と位置付けています。

 したがって、当法人では「本人活動=意思決定支援=人権擁護」との考え方のもとで日々の支援が行われています。

利用者自治会選挙では投票箱も投票所も公的選挙と同じ本物を使います。

立候補、立会演説、投票、開票、当選証書授与の流れです。

利用者自治会代表と施設代表との会議が、月に一回程度開催されます。

工夫された分かりやすい資料を基にして、利用者と職員のコラボレーション勉強会が行われます。

公的選挙の投票支援

 人権擁護として重要な選挙権を守る取り組みを36年前から実践しています。

 公的選挙の投票日前には、各事業所で本物の投票箱と投票所を設置した模擬投票所を開設し、投票行為のシミュレーションを行うことで、経験と体験、情報提供という意思形成支援を経て、投票という意思表出の行為が行えるように支援しています。

選挙権の行使を支援するために事業所内に設置された模擬投票所。
知的障害のある方々にとって重要なポイントは、本物の投票箱などを使った経験、体験です。

意思決定支援ワークブック

2019年7月に発行した「知的障害者支援イノベーション」は、
日本における初めての「意思決定支援ワークブック」です。
当法人が36年前から実践している「意思決定支援」を学びたいとの
全国の支援現場の声に応え、これまでに3000冊を超える発行数となりました。

「知的障害者支援イノベーション」

    ・意思決定支援が知的障害者支援で重要なわけ。

    ・意思決定支援の研修「グループスーパービジョン(GSV)」の開催手順。

    ・GSVで使用する参考様式を掲載。

    ・意思決定支援のチェック方法。

つまり、この一冊で意思決定支援がやさしく学べます。

一冊100円で好評販売中!

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